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第28回公演 白楼の志士


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■ごあいさつ

 ホームページをご覧の皆様、はじめまして。 劇団天邪鬼代表 嶋田です。  

 さて、第28回公演『白楼の志士』が来る7月21日(土)22日(日)の両日、まつもと市民・芸術館(小ホール)にて上演します。
トップページにもありましたように、私どもの公演は、今回で一旦幕を下ろします。
劇団結成からおよそ24年。凄いですね。オギャーと生まれた人間が大学を卒業する歳まで続いているんです。 
あっ、断っておきますが、「大学卒業」という表現は「ダブッていない」ということです。
旗揚げ当初のメンバーは、全員退団していますが、一番古株の人で20年。今、団の活動を支えている人たちも、ほとんどが10年以上在籍しています。そのメンバーも、いまは、結婚し、子どもができ、仕事も出世し、入団当初とは生活環境も大きく変わっています。そのなかで、自分の時間を作るということが厳しくなり、週2回の稽古にも出られない劇団員がほとんどです。  わたしたちは、あくまでも「趣味の集まり」としての劇団であり、家族第一主義は暗黙の了解でした。  
「無理を通せば道理が引っ込む」という事もありますが、そんなことをしても「いいもの」ができるはずもなく、十分な話し合いの上、「ホールを借り、お客さんから入場料を頂いて上演する芝居は、今回でひとまず終わりにしよう。でも、劇団は解散せずに、いつの日にか芝居に没頭できるだけの時間が作れるようになったら、天邪鬼として公演をしよう。」という結論を出しました。
 幕間(まくあい)公演としたのは、また幕を上げることを誓っての意味もあるからです。  
有料公演の最後にふさわしく、客演陣も実力者ばかり。うれしいかぎりであります。もちろん、劇団員も頑張っていますよ。
「最後だから」という気負いもなく、平常心で稽古に臨む姿は、今まで積み重ねてきた劇団の絆でもあり、団員同士の信頼感だと感じています。  
 皆様、私どもの舞台をご覧頂き、何かを感じてもらえれば、幸せに思います。

 5月吉日 自宅にて

 

■あらすじ

  織田信長が本能寺の変により死して10年。  
  未だ続く戦乱の世に乗じて、各地に鬼が現れた。
  信濃の「理郷」と呼ばれる国も例外ではなかった。

白楼の志士

 



 このくにの国司は、獅子堂隆昌という剣の使い手に「各地より、剣士、剣豪をあつめ理郷の治安を守る部隊をつくれ」と命じる。 獅子堂は、各地を訪ね歩き、集めた剣士は4人。  獅子堂の片腕「南方 廉」  あどけない顔はしているが、剣の腕は超一流の「天川 彩芽」  常に冷静沈着な「黒崎蘭十郎」  血の気は多いが心優しい「朝倉数馬」  この4人に獅子堂を加えた五人を「桜花 白楼隊」と呼び、理郷の治安を維持していた。
 一方、鬼達は白楼隊の結成により、うかつに行動できないことにいらだちを感じていた。鬼達のリーダー「狂骨」は新たな策を練る。それは、国司を鬼の世界に引き入れる事。そして、 白楼隊の結束を乱すこと。
国司は、鬼の手に落ち、白楼隊も心の隙を攻めてくる鬼達に、次第に結束が乱れていく。
そんな状況を知ってか「結界師」と名乗る女が白楼隊の前に現れる。白楼隊を助けると思いきや、彼女は、衝撃の発言をする。「白楼隊のお前らでは、鬼は倒せない。鬼を倒すには、結界をはれなければだめだ」と。  
同じ頃、獅子堂は一人悩んでいた。鬼を斬り、理郷を守ることが正しいことなのかと。獅子堂の前に現れる謎の女「白雪」獅子堂の心の葛藤を突く彼女は狂骨と一緒の鬼なのか?  執拗に攻めてくる鬼達。
ついに朝倉、南方が鬼の手に落ちてしまう。獅子堂達は、二人を助け出そうとするが、動揺している彼らに敵うはずもなく、あっけなく敗れ去る。楼閣に逃げ帰る天川、黒崎。一人で戦おうとする結界師に天川が言う。「もう、あなただけの問題ではない。理郷を守る 白楼隊が、今は鬼となってしまった。これは、僕たちの戦いでもあるんです」と。そして、もう一度戦う決意をする。
一方、白雪に助けられた獅子堂は、己の弱さに打ちのめされる。そんな獅子堂を見て、非道の鬼となり、事態を収めるよう叫ぶ白雪。しかし、非道の鬼になるには、斬る道理のない白雪を自らが斬らなければならない。  
最後の戦いに歩き出す獅子堂、黒崎、天川。  
 果たして彼らの運命は・・・  
 朝倉、南方を鬼に陥れた真の黒幕は誰なのか?  

 戦乱の世に、誰にも知られず、歴史に埋もれた悲しくも、激しい戦いがあった。